出会いは一目惚れ(私と共に歩んだ車物語1)
こんにちは。
走った後の膝のダメージのことを考え、マラソン大会は基本公共交通機関を利用しています。でも同県内での応援や、ハーフマラソン以下で会場近くに駐車場が間違いなく確保できると思った大会だけは車で行ったことがあります。
そういう意味ではマラソン大会と車はあまり縁がありません。
でも私にとってこの車はとても大切なものだったので、自分のブログだし記録しておきたいなと思ったので書くことにします。
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ある日車の下に小さな油シミが出来ているのに気づきました。修理に出さないとなぁと思いながら仕事で工場に持っていけませんでした。
とある休みの日、久しぶりに家族で父の墓参りに行った帰り道。対向車のはねた石がドアに当たり少しキズが入りました。先日気づいた油シミも気になっていたので、昔から付き合いのある工場に家まで車を取りにきてもらうことにしました。
翌々日連絡がありました。
割と衝撃を受けました。
修理はできるけど未使用純正パーツは手に入らないので社外品かリビルド品を使わないといけないこと。
オイル漏れが発生しているのは2ヶ所でシールするだけではもうダメ、一部乗せかえが必要で30万円ほどかかること、
治しても他のパーツも寿命がきていてすぐまた修理になる可能性がとても高いこと、
車種が生産終了して相当年経過しているため今後修理用パーツが手に入らない可能性が高いこと、
総合的に修理より買い替えを検討した方かいいこと。
(…買い替え…)
私の車はワゴンR。初代CT21Sという型番の1994年3月に初年度登録、つまり24年前にこの世に誕生した車です。
今でいう軽トールワゴンの先駆けだったワゴンRは当時大人気で生産が追いついていませんでした。CMを見てワゴンRに一目惚れした私は購入を決意したものの、新車は納車が未定という状態のため発売後もなかなか買えずにいました。
その年末にたまたま通りがかったスズキの中古車販売店に、緑色の背の高い車が止まっているのが見えました。
寄ってみたらワゴンRが値札もまだつかないままそこにありました。聞けば修理歴なし、走行距離も5000キロ無い程度で、カセットデッキとラジオ、運転席・助手席がパワーウィンドウ(これらは当時はオプションだったと思う)がついていて、今から売りに出すとの事でした。
…運命だと思った。
中古車としてはかなり高めの値段でしたが、このコが欲しい!と思ってその場で即決。諸々の手続きをして、このワゴンRは私の元にやって来ました(名前もつけた)。
それからずっと、このワゴンRを大きな事故もなく乗り続けていました。時々仕事場にも乗って行ったし、あちこち登山口まで行ったりもしました。それでも九州の外には一度もでませんでしたけどね。スピードは出ないしクッションは良くないしで、長距離運転には向かない車でしたから。
でも私は本当にこのコが気に入っていたから、購入して10年を過ぎ少しずつ故障することが増えてきて「そろそろ買い換えたらどう?」という周りの意見もあったけど、大きな事故でもない限り、ずっと乗り続けるつもりでいました。
(当時は)時限措置だったエコカー減税が終わる年(調べたら2012年でした)、仲間のCT21S型ワゴンRは一斉に姿を消しました。それでもまだ、街中では1+2ドアの今となっては珍しい私のコと同型ワゴンRを見ることは出来ました。
しかしここ数年それもめっきり見かけなくなっていきました。
いまの私と同じ状況になって引退して行ったのでしょう。わたしのワゴンRも年に数回わりと高額な修理費用がかかる故障を起こすようになっていましたからね(修理1回10万以下で純正パーツなら治すというマイルールがあった)(そして10万以下だったから治し続けた)。
そしてついに私のワゴンRも引退の時を迎えようとしています。
新しい純正パーツの在庫も底をつき、もうメーカーさんからもこの車とはお別れしなさいという無言のメッセージ。
修理して乗ってもいいけれど、これからかかる費用のこと、安全面ことを考えるとお別れしないといけない時が来たのかもしれない…。
とりあえず漏れた分の油を補充すればしばらくは乗れるという事だったので、油を補充した車を返してもらいました。
でも安全性の面からそう長くは乗れません。
新しいコを探さないといけません。
ずっと乗り続けるつもりだったけど、お別れの時が迫ってきているという現実。
今日も1滴、車の下に油が落ちていました。
お別れを思い、泣きたいのは私。
免許返納の日まで乗るつもりだったのにな。