吉野ヶ里からミイとの遭遇(さが桜マラソン2017その3)
同じコースを走っても、見えているもの、感じたものは皆違っていて、私にとってとても楽しかったこの大会は、ある人には残念だったり、またある人にはつらい大会でもあったはずです。
沢山の人が同じ場所に立つけれど、みな違う目標です、たった一つゴールしたいという事を除いては。
不思議、マラソン大会って。
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吉野ヶ里が見えてきた頃、
「しおさーん!」
きんきんさんから声をかけてもらいました。まさか声をかけてもらえるなんて思っていなかったので、ビックリしたのと同時にとても嬉しくなりました。きんきんさんとのすれ違い後、気付きました。
(…あれ、え? 中入るの?!)
コース図を見てなかった私、吉野ヶ里公園の中にもコースが敷かれているのを知りませんでした(見とけよ大会パンフ…)。昨日と違いたくさんの人が公園内にいて、キャッキャしながらコースを横切る子供や、お弁当食べながらこっちを見ている親子連れの中をランナーが走り抜けています(5時間ランナーが多いのでスピードは無いです)。
(の、のどかだ!)
今までの大会では見たことない(いや小郡ハーフのゴール近くはこんな感じかも)ホンワカした雰囲気の沿道です、おもしろーい! ランナーと公園に来た人達が交錯する中、給食コーナーが見えてきました。
神崎そうめんにぜんざいにいちご! 連続! 美味しくいただく先に給水所もありました。
(…やってみようかな…)
よく給水所で飲んで余った水を首にかけるというのをブログで見たことがありましたが、私は今までしたことありませんでした(足にかけたことはある)。
今回暑さ対策で沢山かぶり水が準備されていましたが、お願いすると靴まで濡れる勢いでサービスされると聞いていていました(実際お願いしていた人はずぶ濡れになってた…)。雨の日は練習しない、大会が雨だったこともない私は靴が濡れたまま走るということが想像出来ず、かぶり水は避けていたのですが、自分でするなら大丈夫かな? そう思い首の後ろにコップの残り水をかけました。
「うひょい!!」
リアルに声が出ました。冷たい! かぶり水冷たい! でも体温が下がる気がして気持ちいいです。気持ちリフレッシュ!
(コレ面白い! これから飲めなかった水は首にかけよう!)
その後の給水では、飲みきれなかった水は首にかけてからコップをゴミ箱に捨てていきました。
吉野ヶ里からの復路はどちらかというと単調なのです、私は何となく熊本城マラソンを思い出していました。田舎道を連なって皆黙々と走る姿が遠くまで見えます。
優しい気持ちのこもったプッチンプリン(蓋が開けてあるの!)をいただき、
折り返しを周り、
暫くすると赤いワンピースがコース左側に見えました。近づくと塩で白くなったミイがいました。
ミイは脚がつってコース端を歩いていましたが、私が走りやすい格好で来たここまでの道のりを、ミイの姿で来れるというその走力に驚きました(そしてここまで追いつけない自分の走力の無さが少し悲しくなりました)。
ミイに別れを告げ、35キロ地点のブログ村応援団のいる所を目指しました。
ここに一つの目標があったのです。
続きます。