走れ shiomine

すぐ故障する弱脚だけど、整形外科に通いつつぽくぽく走っています。

ウサギのゴール、カメのゴール(42.195kmと一歩先)

ウサギの方が先にゴールに着くかもしれないけれど、カメだっていつかゴールに着くんだから! 着くんだからね!



小雨が降る中、泣きながら走っていました。悔しかったし情けなかったからです。


走り始めて「走るため」の色々知識を得るため、いろんな方のブログを読ませていただいています。
ためになる事はとても多く、少しずつ身につけるようチャレンジしています。

しかし痛感する圧倒的な走力の差。
速度も距離も時間も、私とは本当に桁が違います。それは走ってきた期間も違うし性別も違うし年齢も違うし身体だって違うので当然です。
比べるのがそもそも間違ってはいます。

でも、みんな「走っている」というところは同じです。フルかハーフかウルトラか等は違うかもしれませんが、走った先にあるゴールを目指しているのは同じはずです。
たぶん。

私も去年の福岡マラソンのあのゴールから、フルを走ろうと決めたあの時から、目指すあのゴール。

でも。

不安です。
不安になります。
私に走れるのだろうか、42.195km。
一人で走って。

そんな思いが心の奥底にいつもあります。
初めてだもの、仕方はないんだけれど。



今日はジョグ40分。23時に迫る中、小雨が降ってますがスケジュールが詰まっているので、帽子をかぶり出発します。

行きは良い良い帰りは怖い、の小山の上の公道ホームコース。行きはすべて下り、帰りは全て上りです

行きの下り坂を終え、折り返してから延々と続く上り坂。一生懸命足を動かしているつもりなのに、なんだか今日は前に進みません。溺れてもがいているみたいです。息だけが苦しい。時計を見るとキロ7分を超えています。
焦って視線をあげます。足を動かしますが、歩幅は広がりません。いつも走って知っているコースですが、とてもとてもゴールが遠く感じます。

途端に涙が出てきました。

(なんで進まないの?!)
(なんでこんなに遅いの?!)
(このままじゃ完走なんてできないよ!)

人も車もいない暗い小雨降るコースを、一人で走っています。
歩くくらいのスピードで。
でも歩いてはいない。
止まってもいない。
でも進んでいる気もしなくて、そんな風にしか走れない自分が情けなかったし悔しかった。

(ダメだ、この気持ちに負けちゃダメだ)
(止まったらダメ、いま止まったらもう走れない)
(必ず終わる、必ず着くから)
(着く…絶対着くから…)


誰もいないことをいいことに、ポロポロ涙を流しながら、必死に足を動かします。
ただひたすら止まらないように、少しでいいから前へ進めるように。

坂を登りきって視界がひらけた時、
(ああ、登れた、登れたよ…!)
何度も走っているコースなのに、初めて止まらず登りきれた時のような嬉しさで胸がいっぱいになりました。
でもそれでもまだ時間が残っています、べそかきながらさっきの坂よりはゆるい坂を走ります。
(辛かったけど、ちゃんと止まらず走って登れた。止まらなかった。遅かったけどちゃんと進んだ)

なんでいつも登っているあの坂で、急に涙が出たのか。身体か心が弱っていたからだとは思いますが、弱っている時に出たものこそ、奥底にある普段目をそらしている私。
走ることへの不安、未知の距離への恐怖、思ったように走れない身体の情けなさ、早く走れる人に対する悔しさをもった私。

初めてフルマラソンに挑戦する今しか感じることの出来ない、今の感情。

この思いに目をそらさず、そして忘れなければ、私はきっと進歩できる、はず。
私は足の速いウサギに憧れる一人ぼっちの鈍足カメだけど、カメにも足がある。止まらなければ、進める。一人でも進める。
そのための、練習。

一人でも練習し続けないと。
いま出来ることを、今しよう。

ウサギの方が先にゴールに着くかもしれないけれど、カメだっていつかゴールに着くんだから! 着くんだからね!


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落ち込んだ気持ちのまま寝てしまって、翌日大変な目にあいました。
(ストレッチ大切! アイシング大切! 湿布大切!!)
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