ろんぐろんぐゴー(大阪マラソン2019レポ03)
チキン南蛮が好きです。
三大好きなものは「アイスクリーム」「お好み焼き(大阪)」「ミートソーススパゲティ」なのですが、弁当屋ではほぼ毎回チキン南蛮弁当を頼むくらいには大好きです。鶏肉、甘酢、タルタル…サイコーですよねぇ(うっとり)。
過去二回アオタイの応援に行った際にももちろんチキン南蛮を食べたのですが、次なるチキン南蛮を探していたら今日たまたま「焼チーズトマトカレーうどん」やら「焼き納豆カレーうどん」とかを扱う地元の方に人気のうどん屋があることを発見しまして、心揺れております。焼き…カレー…(焼きカレーは北九州は門司港の名物。北九州マラソンにお越しの際は是非どうぞ)。
…悩むなぁ…。
それでは大阪マラソン2019レポです。
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ハーフを過ぎたころから左膝のぴくぴくだけでなく右膝もぴくぴくしだしましたが、この時点ではぴくぴくするだけだろうと思っていました。
初フルだった福岡マラソン(2015年)もぴくぴくしたけど、ひどくつることは無かったし、今回は予め前日と当日に芍薬甘草湯や2RUNを摂取してつり対策はしてるし、暑い季節ではないから水分と塩分補給さえちゃんとしておけば大丈夫だと思っていたのです。
しかし。
ぴくぴくは徐々に酷くなり、再び親族の応援を受けた24kmを超えたあたりから、走るのが困難になるほど痛みが発生し
(このまま走るのは多分無理だ)
と悟るほど両足がつり始めてました。25km給水所でジェルや水分を取りながらすみっこでストレッチ、でもつりは収まる気配がありません。手持ちの2RUNと芍薬甘草湯を流し込みながら
(まだ17kmもあるのになぁ)
と思ったものの、走れないとは思わなかったしDNFするつもりもありませんでした。
気持ちだけはやたら前向きでした。
でもここからは本当に長かった…!!
楽しみにしていた29km頃のまいどエイドに到着したものの、なんだか食べる気にはならず(せっかくお持ち帰り用ビニールも持ってきていたのに!)、冷やしパインとおはぎだけいただき(手を出したらざらっと手に盛られたドライフルーツは持ち帰った!)、あとはただ距離を縮めていくだけとなりました。
この時点でゴールで待ってる親族に「体調はいいけど足がつった」「ぼちぼち行くので遅くなる」旨の連絡を入れました。無駄な心配は必要ないですからね。
ここからは走れるだけ走って、どうしようもなく足がつったらコース脇に逸れてつりがマシになるまでじっとしてまた走り出すというのを繰り返し繰り返し、本当に繰り返していきました。最初は500mくらいは走れていたのに、少しずつその距離は短くなり、35kmを超えたあたりからは100~200m進むのが精一杯。しかも左足はつりっぱなしになっていたので、ヒョコヒョコ足を引きずりながらです。
私は必死に走ってるつもりですがスピードも全く出なくなって、元気な早歩きの人に抜かれる体たらく。でも絶対歩くものかと思いながら必死にピョコピョコ進むくまモンキャップをかぶった私の姿がよっぽど目立ったのか、この頃から「くまモンがんばれー」「ファイトーくまモーン!」と個別に応援してもらえるようになりました。応援してもらった方を向いてニコッと笑って視線が合うと、相手もニコッと笑ってくれます。応援貰えるって楽しいねぇ、嬉しいねぇなんて思いながら進みます。
でも足つりの間隔はどんどん短くなっていくし、変な走り方になっていたせいか徐々に腰と背中も痛くなっていきました。
対策しようにも手持ちの2RUNも芍薬甘草湯も塩タブレットもジェルもアミノ酸パウダーも全部摂取してしまい、手持ちは鎮痛剤と絆創膏とストッパのみ。あとはエイドだけが頼りでした。本当は沿道で応援している人が配ってくれてるお菓子貰いたかったけど、中央分離帯側を走っていたのでそちらに近寄る脚力すらもうなかったのですよ…。
そんな中でも足つりに悶絶してる他のランナーさんとも「つっちゃいましたねぇ」「そうやねぇ」「収まるまで動けませんよねぇ」「ほんまになー!」なんてコミュニケーションを取るのは楽しかった。
両足がつってガードレールにつかまってじっとしているとボランティアさんがすすっと寄ってきて「座って休む??」「足つってるだけなんでじっとしてれば大丈夫です! ありがとうございます!」と交わす会話も何故か楽しい。
きついし辛いし遅いしお腹すいたし先は長かったけど、何だかとても楽しかったなぁ。
こういうコミュニケーションがなかったら、足がつりはじめて17kmも進めなかったと思う。
とてもとても長い時間をかけて、おかげで大阪の街もゆっくり見られて(今回の参加賞Tシャツの背面にコース図が書いてあったからどこらへん走ってるか分かりやすかったのも良かったよね)、何とか残り2kmのところに来た時にピピピというアラート音が時計から聞こえました。見ると
「電池残量低下」
の文字。わー!! 5年近く使ってる225jとはいえフル充電してきたGARMINの電池が切れるくらい時間かかってるんだー!と改めて驚きます。そりゃそうでしょう。この時点で自己ワーストを30分以上超えているんですからね。
でも足がつり始めて15km進んだ、残りはたった2kmです。「電池残量低下」の文字が邪魔していま何時かもキロ何分で進んでるのかもわからないけど、制限時間内にゴールできるはず…!
絶対ゴールする!という気力と、遅い時間まで応援してくれている人やボランティアさん達に後押しされて、気合を入れなおして進みます。
続きます。