声をかける勇気を持ちたい(救命講習を受けてきた)
こんにちは。
伊万里ハーフのグッズまとめについて書く前に、こちら。
福岡市ではネットにて講習予約を行い、各消防署にて受講する「救命講習」。
このたび最寄消防署にて普通救命講習1を受講してきましたので、その感想を少し。
救命講習は、運転免許取得時に一度うけたきり。それからだいぶ年月が経ちましたので、なにか変わっているかなと思っていましたが、AEDが増えたこと以外は大きな違いはありませんでした。
ただ、昔は「胸骨圧迫30回に人工呼吸2回」というのがお約束でしたが、現在は感染症等の疑いもあるので「胸骨圧迫を優先して人工呼吸はできたらで良い」という指導に替わっていました。
そして最近急激に普及し、仕事柄見たことや設置したことはあっても使ったことは無かったAEDを実際に操作してみて(…こやつ…出来る子!)と思いました。機械の進歩によって救われる命が増えているんだね。
受講者が少なかったこともあり、特にAEDについて色々聞きたいことも直接聞きました。
・一度装着したAEDのパッドは救急隊が来るまでつけっぱなしでOK。
・AEDのパッドの粘着力は凄いので、一枚ずつはがしてつけること(2枚がくっついちゃうと剥がれにくい)。
・AEDのパッドをつける場合、女性のブラはとらなくてもその下に貼ればOK。
・AEDのパッドとパッドを結ぶ対角線上になければ、ネックレス等金属はあったままでOK。対角線上に位置している場合はたくし上げて、パッド間の対角線上にかからないようにすること(はずす必要はない)。
・肌に汗等の水分がある場合は、水分をざっと拭いた後にパッドをつけること(しかし多少濡れていても計測はできる)。
・見える位置に湿布が貼ってある場合ははがしてパッドをつけること。
・AEDによる電気ショックを何回行なったかを、到着した救急隊に報告すること
胸骨圧迫については、
・胸骨が5センチ程度沈み込むくらい押すこと。
・胸骨圧迫は1分間に100回のペースで行い、救急隊が到着するまで連続で行なうこと。
・童謡「もしもしかめよ」とか「あんたがたどこさ」に併せて圧迫すると、圧迫回数が良い感じになる。
・手足から出血していても、脳に血が回ることを優先して胸骨圧迫を行なうこと(ただし止血も他に人がいたら併せて行なうこと。ただし直接血液に触れる可能性がある場合は感染症を防ぐためビニール等で自己防衛をすること)。
といった感じでした。
そして言われたのが、
「倒れている人がいて胸骨圧迫等をしている人がいたら、是非「圧迫交代します」と声をかけて欲しい。圧迫する人が複数いたら、救急隊がくるまでの時間、交代で行なえることによりクオリティの高い圧迫を長時間続けられ、要救護者の助かる確率が上がる」
「119番は複数かかってきてもいいので、誰が通報したかなと迷ったら自らもかけて欲しい。通報したつもりでいくら待っても救急車こない状況が一番だめ」
ということです。実際胸骨圧迫をして1分程度で結構疲れましたからね。福岡市の場合は通報して救急車が到着するまで6~9分だそうですので、一人でそれだけの間胸骨圧迫してたら、最後のほうは多分5センチ押し込めないと思うもん…。
私は熱中症や故障等で道端に止まって介護受けているランナーさんは見たことがあるのですが、心肺停止でAEDを使用しているようなランナーさんを見たことはありません。でもいつ遭遇するか判りません。マラソン大会中に倒れている人がいて、誰かそばで一人介護していたら、果たして自分は立ち止まって声をかけられるだろうか…。
いや、違うな。
記録狙って走っていたとしても、立ち止まって声をかける勇気を持たないといけないんですよね。それで助かる確率高くなるんだから。介護している人に声をかけて、仮に手が足りていたらそれはそれでいいんだから。その気持ちで走らないといけないですね。
そもそも私は速く走れないから周りをよく見ることが出来るし、そのことで出来ることが多いはずですからね。そういう走る人がいたっていいはずだ。うん。
配布物(別に終了証ももらいました)。右下のオレンジのキーホルダーは人工呼吸の時使える「キューマスク」というものです、受講時にもらえました。持ち歩き鞄に入れましたよ。