走れ shiomine

すぐ故障する弱脚だけど、整形外科に通いつつぽくぽく走っています。

色々売り切れ、突然の涙(北九州マラソン2017 レポ2)

今回はスピードが無かったせいか膝も内くるぶしもほぼダメージ無し、これは嬉しい。

右太ももに若干の筋肉痛、これはめずらしい。

一番痛いのは尻の擦り傷です。下尻。おしり。いやーん。

 

 

それでは後半のレポです。

 

~~~~~

 次走る時までお預けかぁ…。

 

 

 

 

トイレを探して3キロほど、28キロ地点近くのトイレが空いていたので寄ることに。トイレ待ちは3人でした。待ってる間に足のチェック。

(うん、膝もくるぶしも大丈夫。筋肉もつる気配は無し。なのに足動かないんだよな…この先…まだ走らないといけないのかぁ…長いなぁ)

早々に順番回ってきたので用を足しましたが、お腹はスッキリせず。色々着込んでいたためモタモタして、タイムロス5分ほどで再スタート。少し身体は軽くなったはずなのに、足は重いままです。

遠くに見える関門海峡大橋。遠いとおい折り返し地点…あそこまで行けるのか…。くまモンの帽子を見て声をかけてくれる沿道の子供達の応援に時々手を上げて答えるのがやっとの状態。時計を見るとキロ7分後半、練習のLSDでも見ない速度です。

北九州マラソン後半は延々と続く平坦で直線の多いコースです。足取り軽く早々に折り返しスライドしてくるランナーさん達を見て、

(あそこの位置まで戻って来れるのかなぁ)

(あとどれ位かかるかなぁ)

と、そんなことばかり考えてしまう程本当に前に進まないと感じていました。周りのランナーも歩きの人が増え、私もその人達より少しだけ速いペースで走っている感じでしたからね。

門司港レトロ地区にたどり着き、最後の折り返しを周り、燦々と太陽が照らす今来た道を帰り始めました。

(…同じ道を帰るのは辛いなぁ)

帰りの道のエイドは殆どの目玉給食が売り切れており、飴やバナナ等しか残っていませんでした。遅いランナーにしか分からない悲哀ですよね、コレ…。

持ってきたジェル等を食べて補給しますが、ちっとも力は湧かず前に進んでる気がしません。そうこうしているうちに、またトイレに行きたくなりました。完全に給水を失敗していました。

(そのままゴールまではちょっと無理かなぁ…)

情けなくなりつつも、38キロ地点手前位のトイレは待ち0だったので立ち寄ります。ここでも着込みすぎがアダとなり、服を戻すのにアタフタして5分ほどロス。

 

再び走り始めて、今回一番楽しみにしていた福岡牛のエイドに立ち寄るも…

(無い、お肉無いねー…)

地面に肉の切れ端が落ちているだけの、人気の無いテーブルがぽつりあるだけでした。そりゃこれだけ遅かったら食べられないか…ここまで来たんだけどなぁ。次走る時までお預けかぁ…。お水だけいただき通り過ぎます。

 

「あと3キロ無いよー!」

 

沿道から声援が飛びます。

視線をあげるとまだ続く直線。

走っている人は少なく歩く人が大半、道端でストレッチしている人も大勢います。反対の往路にランナーは誰も居ません。

 

突然涙が出ました。

 

暫く涙が止まらず、沿道から離れたコースを選び、しゃくり上げながらそれでも私はゆっくりとですが走り続けました。

何故急に涙が出たのか。

暑いし苦しかったし、走っている時にふと父を思い出したりもしたけれど、それがこの涙を誘ったわけではありません。もちろんお肉が食べられなかったからでも無く…(ははは)。

 

太陽が輝く青い空の元、苦しみながらも進む数多くのランナーがいる道、それを見た途端何故か涙が出たのです。

 

あの時の感情は、あの涙はいったい何だったのか。

未だによく分かりません…。

 

1キロほど泣きながら走って、40キロを過ぎた時、やっと涙が止まりました。沿道には応援の人が増えてきて、ゴールが近いことを感じさせました。

「あと少しー!」

「最後の角曲がったらゴールよー!」

遠くに曲がり角が見えています。

私も帰ってきたのです、ゴールに。

本当に長かった大会が、終わるのです。

 

 

 

 

 

続きます。

 

 

 


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おはぎはいつ貰ったんだろう…。美味しかったけど水もらい損ねて食べたあと喉乾いて仕方なかった記憶…。

 

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