水を求めて走る、どこよ給水!(第38回福岡小郡ハーフマラソン大会 レポ2 ゴールまで)
フルと比べると、足の遅い私でもハーフは早く終わるなぁ!なんて思います。午前中には走り終わりますからね。遅い私がフルマラソン走ると、なんだかんだで終わるのは夕方になっちゃいますから…。速いランナーさんが家路につく姿を、私のようにまだ走っている遅いランナーさんが見ちゃうと、悲しい気持ちになるもんなんです…。
それでは福岡小郡ハーフマラソン大会レポ、つづき始めます。
~~~~~
(……あーあ。)
初めての給水を摂り、しばらくすると橋に差し掛かってぱっと視界が開けました。
(うわー! 凄い行列~!!)
のどかな風景の中、ランナーさんたちが延々と連なっています。
(ありんこさんの行列みたい。)
その中に私も混じり走ります。最後方からスタートしたので、キロ6分を切る位のペースでも、じわじわランナーさんを抜くことが出来ました。
行列が見えたコースを過ぎると時計が15キロを示しました。
(そろそろ補給しよう…)
ウエストポーチを前に移動して、給水に備えます。ふふふ、いよいよ一週間大好きなコーヒーを我慢してカフェイン効果を高めるために準備した「ショッツカプチーノ味(カフェイン80mg入り)」の出番が来たのです!
ぽくぽく…。
(…………………あれ?)
走っても走っても給水地点がやってきません。
(前半あんなにあったのに…?)
焦ります。
前回の11キロ地点給水から5キロ以上。既に16キロ地点を過ぎていましたが、給水がありません。太陽はサンサンと輝き、気温はさらに上がっていました。
(…もしかして後半給水無いの???!)
(どうしよう、水無しでもショッツは飲めるけど、脱水症状起こすかも…)
顔以外は日焼け防止のため手袋やネックウォーマー、手袋などで隙間無くカバーしていたため、もう既に体中汗まみれでした。
(後半給水がないハーフマラソンって無いよね??)
(…いや…無給水ってあるのかも…)
(どうしよう…フラスクに水入れてくれば良かった…)
経験が乏しいため色々なことが頭をぐるぐるしますが、もうどうしようもありません。給水所の位置なんて全く頭に入れていません。コース図見てもよくわかんなかったから…。
(うぅ、電子マネーが使える自動販売機あるかなぁ)
(まずい、これはまずいよ~)
焦りながら走っていたら、18キロ手前でやっと給水が見えてきました。
(あったー! 助かったー!!!)
急いでスポーツドリンクでショッツを流し込みました。もう1杯いただき、お礼を言って紙コップを端に捨て(ゴミ箱が無いのです)、再び走り始めました。
(だいぶ補給タイミング遅かったから、カフェイン効いてくるのゴール後かも…)
(結局これが最後の給水地点でした。…前半と比べて後半給水地点少なくないですか?)
給水ショックから立ち直り、再びキロ6分を切らないように一生懸命足を動かしていると、遠くに陸上競技場が見えてきました。
(ゴール見えたー!!)
陸上競技場に近づき、いざトラックに入るのかと思いきや、競技場周りをぐるりとオマケに半周走るコース取りだったのです。
…しっかりコース表を見ていなかったので、ガッカリしてちょっと気が抜けかけた時、コースを逆走してくる名前入りゼッケンをつけた人が見えました。
(…あっ! 小鴨選手だ!)
「頑張ってー!」
みんなに声をかけてくれています。わー! わざわざみんなの応援に逆走して来てくれたんだー! 嬉しい!
「ありがとうございます! 頑張ります!」
私も声を出してハイタッチをしてもらい、気合いが入り直しました。
(よしっ! ちょっとでも速くゴール! する!)
キツかったけど、ここから一番頑張って走りました。一人抜き、二人抜き、トラックに入っても一生懸命前にいるランナーさんを抜いていきました。やっとショッツが効いてきたのか、集中が切れることもなく膝も痛くなかったし、足は思うように動きました。
ゴール間近でも一人かわしてフィニッシャーゲートを越えました。ぜぇはぁしながら時計を止めてタイムを確認、
(パーソナルベストだけど…)
2時間は切れていませんでした。
給水テントでスポーツドリンクを立て続けに3杯いただき、足の状態を確認します。
(膝は…痛くない。マメとかも出来てない、良かった)
記録証発行のテントで記録証を受け取り、タイムを再確認します。ネットタイムとGPSタイムの差は数秒。おぉ凄い。
でもやっぱり…2時間は切れてない。
(……あーあ。)
芝生に足を投げ出して座ります。
ゴールをするランナーさんたちを褒め称えるように、太鼓が鳴り響いていました。
続々とゴールするランナーさんたちを見ながら、私の今期最後のマラソン大会は終わったことをぼんやり感じていました。
(…お尻、しっけてきた)
10分程座っていたら前日の雨で湿っていた芝生の湿気をお尻に感じたため、仕方なくのろのろ立ち上がって更衣室に移動しました。更衣室は既にランナーさんたちでごった返していました。みんな走るの速いのね。
着替え終わって、プロテインゼリーとアミノバイタルを飲んだ後、行列に並んで参加者限定チケットで交換の白玉3個入りぜんざいをいただきます。甘くておいしー! 売り切れてなくてよかった(無かったらグレてた)。
その後おもてなしブースに来ていたイオン小郡さんの売り場で、私設エイドのトマトのお礼の意味も込めてジュースを購入。
(見たことないオランジーナだった。)
そして地元の婦人会ブースで250円の唐揚げを購入し、規制の解かれた駐車場に移動し、一人帰宅の途につきました。車に積んでいたアイスバッグを膝と腰に当てながら…。
こうして私の今シーズン最後のマラソン大会は終わりました。
最後に記録を振り返ります。
~~~~~つづく。